2013年6月19日水曜日

入山料

世界遺産に選ばれた富士山に入山料が課されるらしい。
その額、1人あたり千円。

...随分安いな。

というのが実のところの感想だったりします。
確かに手ごろではあるんだけど、軽く手が出そうでちょっとヤラシイ額だなー。

ちなみにヒマラヤの場合は最低が10人で5000ドルだから1人頭500ドル程度らしい。
http://www.kachispo.com/k/124/

1ドルを100円とすると5万円か。

世界一の山だからっていうのもあるだろうけど、妥当かなと感じる。
危険であるし、何より管理が難しいのだからある程度高くて当然だと思う。

それから行くと富士山もどうだろうな...最低1万円は取った方が良いんじゃないだろうか。

ある程度の費用が集まればゴミ拾いなどもボランティアに頼らなくても済む。
そこに雇用が生まれれば「山が好き」というだけでも、それなりに生活をしていけるかもしれない。
生活サイクルの中にしっかり組み込めれば、本当に意味のある世界遺産になると思う。

そもそも私はボランティアという考え方が凄く嫌いなのだよね。
というのも、それは対価が見えない労働だからです。

これが短時間、短期間だったら経験という対価も期待できる。

その経験を元に起業したり、新しいアイデアを具現化したりすることで得られるものがある。
逆に長期間続いたり定期的に規則正しく行われると、その具現化、アウトプットの機会が奪われてしまう。
それでは仮に得られた経験も生かすことができない。

奉仕というのは聞こえは良いのだけど、度を過ぎれば悪影響になる。
得にこういう公共の問題において考える場合「対価」というのは常に頭に入れておく必要があると思う。

得に世界遺産で観光を思うなら、まずゴミ拾いやガイドの出来るプロフェッショナルを作る必要がある。
それには雇用もそうだし安全で確実なシステム作り、例外を認めない厳格なルール整備などが必要になってくるはず。
なのに入山料1000円という数字がそれをちゃんと想定できてるのかと考えると、正直疑問なのですよ。

同時にその思考サイクルの破綻がどうも日本の足を大きく引っ張っているなと思うわけです。
だって新しく火を熾すのに薪の用意もしていないのはおかしいですよね。

まずは少しでも長く火を灯すにはどうするかを考えないと。

だから専門知識や経験、それから好奇心や意欲。
日本一として胸を張るなら、まずこれを正当に評価して生かして欲しいものです。
そのサイクルが出来てこその文化遺産じゃないかと思うのですが...

0 件のコメント:

コメントを投稿