中学生のころ、理科の実験で池から水を採取してきた。
それをスライドグラスに載せて、顕微鏡で眺める。
するとふと人のようなものが見えた。
おかしいな?なんだろ?
顕微鏡から目をはずして確認してみたけど、誰かのいたずらじゃないらしい。
もう一度眺めると目が合った、そして慌ててゾウリムシの後ろに隠れた。
動きや姿が凄く人っぽいのだけど、どうも人じゃない。
これは小人?それとも宇宙人?
わからないまま時間は過ぎ、結局そこからは何もないまま季節が過ぎた。
数ヶ月経ってから再び採取する授業があった。
またカバーグラスをして、顕微鏡で眺める。
すると今度は数人で狩りをしている人のようなものが見えた。
おかしいな?またか?
彼らは集団でミジンコを襲っている。
落とし穴に誘い込み、槍を持ち、ミジンコを討っている。
多分今日の食事なのだろう。
そんなことを考えてるとまた目が合った。
彼らは小人?それとも宇宙人?
わからないまま時間は過ぎ、結局そこからは満足そうな彼らを眺めて終わった。
数年経ってから、ふと空を見上げて見た。
何か透明な、光る何かが見える。
もしかするとその先には...と思い、私は手を振ってみた。
誰かと目が合った気がする。
私たちは小人?それとも宇宙人?
わからないまましばらく、その不思議な何かを眺めていた。
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