2013年5月25日土曜日

トニックシャンプーの思い出

小学生のころ、家が凄く暑かった。

某県、某市、某所の住宅はコンクリートの2階建て。
庭はない代わりに凄く大きなベランダがあり、そこではキャッチボールが出来たくらい。
それからバーベキューやら花火やら色んな遊びをやっていた。

しかし、その自由さと引き換えるような照り返しの強さ。
確かその「コンクリートの塊」は西側にあったため、夜も遅くまでホッカホカだった覚えがある。

時は夏休み。

夏休みと言えば部活や宿題もあったが、それらはいつも通りといえばいつも通り。
いつもの学校と違うところを挙げるならやはり家のお手伝いだろう。

ただ闇雲にさあ手伝うか!と言っても暑さでダレてしまう。
なので思いついたのが実益を兼ねることだ。
手伝いつつ暑さをどうにかするには...

そう、風呂掃除だ。

風呂を掃除すれば不可抗力で水が浴びれる。

当時はガスの湯沸しでシャワーというものがない。
だから捻れば結構冷たい真水がでてくるため、風呂掃除の仕上げはそれでやることになる。
スポンジで擦ったアワアワを水でビシャーっと蹴散らす。

湯船が狭かったため、内側で打てば当然自分の体に跳ね返りが来る。
それはもうビッシャビッシャになるくらい。

ならばやるしかない!と、毎年のように風呂掃除をしていました。

しかしそれでも嫌になるくらいの暑さがたまにあるんです。
そう言うときは打ち水をすると良いと聞いたためやったこともあるけど、逆効果。
夕日で熱された水蒸気が全て家の中に入ってくる。

だから暑くて暑くてたまらない。
きっと肉まんはこんな気持ちなんでしょう。

もう頭がおかしくなる!

しかしそこで思いついた私少年。
たまたまテレビを見ていたらヘアトニックシャンプーのCMが流れてたのですよ。

そう言えば風呂場に同じのがあったような...?

確認したところ、在庫アリ。
じゃぁこれと風呂掃除と組み合わせれば良いんじゃないか!
半ば興奮気味に、キラキラした瞳でヘアトニックシャンプーを見つめる少年。

しかし先述の通り、うちにはシャワーがない。
だから軽く、さらっと汗を流すもしくはシャンプーをする程度は不可能となる。

お湯を手に入れるには風呂を沸かすしかない。
だけどお湯を入れると当然暑い。
暑いから却下だ!

しかもどうせ風呂掃除で水浸しになるわけだから、ここは一つ容赦なくやってしまったらどうだろう。

私少年は昔から思いついたら即実行するタイプ。
で、当然やってから後悔するタイプ。

その時やったのは全裸で風呂を掃除し、水浴びをしつつヘアトニックシャンプーでした。
しかも止めとけば良いのにシャンプーで体まで洗っちゃって。

当時のヘアトニックシャンプーって基本大人用なんですよね。
子供の柔肌には刺激が強すぎるし、何より頭を洗う用で体を洗って良いもんじゃない。
それに多分頭皮って意外と「防御力」が高いので「涼しい」と感じるんでしょう。

結果、彼の体が得たものは、涼しさじゃなくて激痛でした。

しかも考えてみたらお尻とか大事なアソコとかって粘膜なんですよ。
もっと強く言えば内臓です、内臓。

だからヘアトニックシャンプーが「目に入った」のと同じレベルで痛い。
しかも流すのにお湯を用意しておけばまだ良いものの、出てくるのは結構冷たい真水のみ。
暑い、暑い、暑いから痛い、寒い、冷たいの三重苦へと一気に移行しました。

当然、風邪を引きます。

今考えれば「アホだなぁ」と思いますが、多分当時は同じことやった人がいたんでしょうね。
その後、数年たってからシーブリーズからボディーソープが売りに出されました。
http://www.seabreezeweb.com/ (残念ながらサイトが見難い)

夏の暑い日。
家に帰ってサクセスシャンプーを使う度にあの日の私少年の奇行を思い出します。
http://www.kao.co.jp/success/

しかし...今とあまり変わってないな。

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