2013年5月23日木曜日

歴史の面白味

先日のARTOROで「土いじり」を行った。
http://toro-museumshop.jp/artoro

土いじりと言うと、一般的には家庭菜園とかガーデニングかな?
しかしこれらは求める結果、出力されたものが野菜や植物や景観など別のもの。
今回やったのは土器作り?だからそれすらも土。

最初から最後まで全部、土の土いじり。

だからそれ自体「面白い」のは間違いないのだけど、それ以上に面白かったのが場所。
まさか登呂遺跡の中でこういうことをするとは夢にも思っていなかった。

だって昔は教科書に載っていたところ。

そんなところで土を穿り返したら普通なら怒られる。
だけど公然に胸を張ってそれが出来るんだから、それはとてつもなく凄いことだ。

文化や文明には必ず過去、歴史がある。
ある意味では自分たちが通ってきた道筋なんだけど、未来に居る自分たちからすると新鮮な発見。
だからもしかすると凄くフィクション性がある目線で接して良いのかもしれない。

だって誰一人だって真実を知らないわけだ!(暴言)

文献や状況、残された色々なものから言葉を拾い上げて、自分なりの物語を作ってみれば良い。
その中で「もしかしたらこうだったかも?」なんて、トンデモ理論だって生まれてくる。

確かフタバスズキリュウで日本の学説を覆したのは高校生だったはず。
だから一見「ねーよ!」と思うことでも、何かの切欠で後々何かがヒックリ返るかもしれない。

もちろんそこまでを求めるなら立証できればっていう条件はあるけど、考えることはきっと自由だ。
なので参加させて貰ってる以上、感想だけじゃなくて自分の考えを書いていかねば!って思う。

例えば変な話だけど、もしあの場でポンペイの街みたいになったとしよう。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%82%A4

何百年か後に、次の世界の人間によって発見されるかもしれない。
そのときは私たちは土器を作っている姿で、みんな葉っぱのロクロを使っている。

彼らはきっと思うだろう。

恐らく古代人達は何千年もこうやって土器作りを継承していたのだろうって。
ある程度の文明が出来上がった後でも、こうして手作りしていたに違いないって。
だから彼らが登呂遺跡を復活させたとき、私たちの人形が体験コーナーの一角に並ぶのだ!

ホワイトボードで熱く説明する本原さん。
それを聞きながら捏ね続ける私たち、そしてそれを見守るARTOROの実行委員さん達。
もしかしたら取材しにきた新聞記者さんだって一緒かもしれない。

未来はいろんな意味で無限だ。

だから同じように、過去のことだっていろんな解釈をしていい。
そこに歴史の面白味っていうのがあるんじゃないかな、と私はコッソリ思っている。

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